弊社技術部は半田性を保持しながらコイル巻加工後の熱処理によって熱軟化温度を大幅に向上させる一連の耐熱化可能絶縁電線“フェニックス”シリーズを開発し製品化に成功致しました。これはポリアクリルニトル系ポリマー皮膜と他のポリマーとを組み合わせ焼き付けたハイブリッド構造の皮膜を持つ絶縁電線で、コイル巻加工後に直接半田処理が出来るだけで無く、その後に加熱処理を加えることにより耐熱性、耐熱軟化性の大幅なアップを狙った製品です。

製品ラインナップ

フェニックス100　=ポリアクリルニトル(PAN)+絶縁層(SFPEW)
フェニックス200　=絶縁層(SFPEW)+ポリアクリルニトル(PAN)+セルフボンディング層(エポキシ)

弊社技術部はこれまでに無いポリイミドエナメル線の絶縁性能を落とさない接着剤を開発し“新型セルフボンディングポリイミドエナメル線”として発表致しました。“新型セルフボンディングポリイミドエナメル線”は180℃にて接着が可能でその接着力は250℃まで保持されるなど接着力の高温保持性に優れた製品化を実現したものです。

弊社技術部はこのほど、焼き付け線絶縁皮膜層に新規素材を使用した耐水性絶縁電線“IPAW”を新規開発致しました。

弊社が新規開発した“IPAW”は耐水性の高い樹脂に特殊添加物を付加して耐熱性、耐湿性、耐水性能、焼き付け線の加工性を向上させました。そのため家電・電子機器・情報通信機器・EV/HEW自動車分野において耐熱・耐湿・耐水面でのコイル特性やモーターの性能向上に向け期待されます。